2020年3月、とうとう福井でもコロナ感染が発生しました。宿泊も宴会もキャンセルが相次ぎ、一時休業のやむなきに至りました。医療施設もひっ迫していました。そんな状況で、福井フェニックスホテルをコロナ患者の宿泊療養施設として提供することにしました。
それをさかのぼること、数年前、岩手県の南三陸温泉ホテル観洋に滞在しました。ホテル観洋は、東日本大震災のとき倒壊を免れ、電気や水道などのライフラインが機能しないなか、被災者の基地としての役割を果たしました。ホテル観洋では毎朝、語り部バスが当時の様子をものがたります。このとき、わたしは福井にも災害が起こった場合には、真っ先に施設を提供し、地域に貢献しなければならない、と強く心に誓いました。
そして、2021年4月から2023年5月に至るまで宿泊療養施設として福井県に提供することとなりました。宿泊療養施設の役割を終えて、2023年6月からは福井の七つの伝統工芸を紹介するコンシェルジュホテルとして福井フェニックスホテルの営業を再開することとなりました。
福井には七つの伝統工芸と海の幸に恵まれています。福井の良さをお客様に感じてい頂き、一人でも多くの福井フアンをつくることが私たちの使命だと思っています。